
『目標管理制度』の設計&運用

目標管理制度とは、会社全体の目標達成に向け、あらゆる階層の努力を目標に集中させ、最適な方法、最小の費用、最短の時間で成果をあげるための管理手法です。
目標管理の最大の特徴は、個人が仕事の目標を自ら設定し、自らの責任において業務を遂行していくことにある。 つまり、目標管理制度は「企業・組織の目標と個人の目標の統合」をねらいとする評価マネジメントの手法です。

「目標管理」=目標による管理(MBOの考え方による管理手法)
「従来の管理」=目標を管理
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<目標管理> |
<従来の管理> |
−誰が
−何を
−どのようにして
−どうする |
−担当者自らが
−自分の仕事に
−目標を設定し
−自己の責任において業務を遂行する |
−上司が
−部下の仕事に
−ノルマを設定し
−締め付ける |
マネジメント |
達成のためのプロセスを管理
「Y理論」による人の管理 (注記参照)
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目標ノルマに対する結果を管理
「X理論」による人の管理 (注記参照) |
目標の設定
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■事業計画
⇒業績計画
⇒達成のためのプロセス
■個人に対して
評価だけでなく育成という視点で考えれば、ますます目標設定のプロセスが大切。
目標設定が上司、部下ともに本音レベルでどれだけ共有化されているか、またお互いに思い入れ(コミットメント)があるかという部分が重要。 |
■事業計画
⇒業績計画
(ノルマとしての数値目標のみ)
■個人に対して
一方的に組織目標の業績数値目標を
過去実績を基準に個人に割り当てる
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<注> X理論Y理論 ・・・ 米経営学者マクレガ−により提唱された、人の管理に際しての人間観
X理論:人は生まれつき怠け者で、厳しい賞罰で統制しなければ働こうとしないという前提に立つ
Y理論:人は条件次第で目標達成に努力し、自ら進んで責任を取ろうとする前提に立つ
(人を成長させ、より高い目標を達成するためにはこの観点)
目標管理を行う上での落とし込み
 

・被評価者が達成度を高めるために目標を意図的に低く設定する
・被評価者が目標として設定した以外の業務を行わない
・そもそもホワイトカラーの業務に馴染まない(予期可能な業務案件・項目が少ない)

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